みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
北海道は日に日に秋が深まってきています。今年も残すところあと3ヶ月となりました。責任を任された本番をひとつひとつ大切に思いながら過ごしています。コンサートひとつ終わるたびに、ほっとしています。
さて、もう1ヶ月も経つのかと思いますが先月6日の深夜に地震が起きて北海道全域が2日にわたり停電しました。
地震の直接的被害が大きかった地域はもちろんのこと、そのほかの地域でも物流がストップしてしばらくの間スーパーやコンビニの商品棚がガラガラで食事に困った方も多かったのでは、と思います。
電気や物流の復旧はわりとはやく、1週間もすればほぼ普段通りの生活ができていましたし少しずつですが電力の供給が追いついてきているようです。
ですが、北海道の産業のおおきな割合を締める観光業への影響はいまだに続いているみたいです。道民は「道外からのお客が見込めないならば自分たちがまずは経済を回していこう」と、道内を旅したり外食やグルメイベントなどに足を運んでいるという話をききました。
観光業界だけではなく、音楽家への経済的影響も少なからず出ていると実感しています。フリーランスとして働いているとひとつ仕事が減るたびに収入も減ります。
こんな時は気持ち的にも憂鬱だったりするのですが、音楽を生業とするならば受け入れなくてはならない現実。
素晴らしく優秀で素敵な仲間と音楽できるのは、経済的安定と引き換えてもいいくらいに、私にとっては幸せなことです。
いまも、たまに大きめの揺れが来て一瞬ドキっとすることがあります。でも、札幌に住んでいるわたしは今とくに困ることもなく安全に暮らしています。
今月28日には、旭ヶ丘の奥井理ギャラリーにてコンサートを開催します。なんとなくいつもよりお客さんの集まりが鈍いような気がしていて不安なのですが、こんな時でも、予定通りに札幌に来て演奏してくれる同期のピアニスト、恩田佳奈ちゃんには感謝してます。
26日には同じメンバーで、JRタワー『そらのコンサート』に出演します。
ぜひ、多くの方に聴いていただきたいです。