2017年にむけて

こんにちは。チェリストの中島杏子です。

なんだかんだ言って、2016年あっという間でした。もう年の暮れなんて・・。

実はひとつ控えていた仕事が来年に延期になったため、ぽっとスケジュールが空いたのでblogを書いています。

 

2016年は、①カルテットを結成しました。②5年間続いた後援会『杏の会』を一旦お休みして今後の活動についてよく考える時間を取ることを決めました。次のステップへ進む準備です。

 

来年は、まずはじめにわたしの本家ウェブサイトをリニューアルいたします。→リニューアルされました!

いまはその準備をしています。ホームページを通してレッスンのお問い合わせをいただくことが最近増えてきました。
わたしのホームページを見てレッスンに通いたいと思ってくださる方がいらっしゃること、とても嬉しいです。

5年間レッスンをしてきて、わたし自身学ぶことも多かったです。
そして、生徒さんに対してわたしは何が出来るのだろう。と考えてみたところ、レッスン内容をもう少しわかりやすくまとめて料金も改正することにいたしました。もちろん、いままでの生徒さんと今年中に通い始めてくださった方には今の料金のままレッスン続けます。

それから、演奏依頼に関してはほぼ音楽事務所や知人の紹介でお引き受けすることが多かったのですが、来年からはホームページ上からでも依頼、相談をお受けできるようにしようと思っています。

いま色々とアイディアを練っていて、リニューアル担当してくれている同い年の友人と相談中。おそらく今年のblog更新は今日が最後となると思うのですが、ぜひ来年からもこのサイトに遊びにいらしてくださいね!

札幌でもこのように活動している人間がいるということを知っていただくためにも、更新がんばります。

 

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↑ リニューアルに向けた撮影をカフェのマスターが隠し撮り。

 

 

杏の会ありがとう×クァルテット・ポッポ

札幌は初雪(初みぞれ?)が降りました。いよいよ。冬到来です。タイヤ換えないと・・。

さて、来月は私が札幌で活動を始めてから5年間続いた杏の会(後援会)のコンサートがあります。

「クラシック音楽を多くの方に気軽に楽しんでいただきたい」という私の思いに協力してくださる方が集まってできた杏の会。

本当によくここまで続きました。始めは何をどうしてよいのかもわからなかったのですが、試行錯誤を繰り返しだんだんと理想のかたちに近づいてきました。毎回コンサートをするときには、今回の聴きどころ、私のコンサートへの思いなどを綴ったお手紙、チラシと一緒に返信用ハガキを入れておきます。

そうすると、1週間も経たないうちに会員のみなさまからお返事が届き始めます。

「頑張ってくださいね」「楽しみにしています」「都合がつかず伺えません、残念です」などコメントを添えて。
そんな暖かい応援の声がわたしにはとても嬉しかったです。

今回の演奏会でちょうど10回目を迎えます。この第10回目の演奏は今年の5月に引き続き、「クァルテット・ポッポ」再登場です。5月に開催した『カフェで聴くカルテット入門』ではいつもよりもう少し詳しく、カルテットの仕組みや作曲家のこと、曲の魅力などをわかりやすくお話するように心がけましたところ、大変好評をいただきました。「またやってよ!」というお声にお応えして開催決定いたしました!

このコンサートはオープンなのでどなたでもご参加いただけます。ぜひ多くの方に聴いていただきたいです。

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日時:2016年11月13日(日) 14:00開演

場所:奥井理ギャラリー

料金:3000円(終演後にパーティがあります。よろしければご参加ください/お飲み物・軽食込)

ご予約・お問い合わせ:090-8705-7800(中野)

演奏曲目:

モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番『狩り』

ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』 ほか

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実は、10回目の節目をむかえる今回で杏の会の活動はしばらくお休みいたします。わたしの演奏活動はいつでも杏の会に支えられていました。

今後は自立した音楽家として、音楽とお客さまをどのように結びつけていこうかしっかりと考えていこうとおもいます。

 

 

 

秋〜冬のイベント

こんにちは!

札幌はもうすっかり寒くなって、雪がふりそうですね。昨日は冬物のセーターをひっぱりだしました。

さて、そろそろ秋のイベントシーズンです。
10月はコンサートが目白押しで足を運ぶことが多いのですが、わたしは11月にいろいろとイベントを控えております。

寒さを吹き飛ばすべくモーレツに突っ走りますので、ぜひお運びください。

 

◼︎赤れんが音楽会
日時:2016.11.5(土) 14:00開演
場所:北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) 中央区北3条西6丁目
入場無料

出演:能登谷安紀子、小林佳奈、立木一真、中島杏子

※北海道文化財団HAFアーティストの能登谷安紀子さんを中心としたアンサンブルをお届けします。
VirtuRose(Vn×Vc)、トリオ・ベッラ(2Vn×Vc)、クァルテット・ポッポ(弦楽四重奏)による様々な編成でのアンサンブル。

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◼︎北の文芸館〜朗読と音楽のライブセッション〜
日時:2016.11.6 13:30~
場所:共済ホール(中央区北4条西1丁目1)
出演:
糸井 羊司アナウンサー(NHK札幌放送局)
佐藤 龍文アナウンサー(NHK札幌放送局)
鈴木 貴彦アナウンサー(NHK札幌放送局)
髙橋 美鈴アナウンサー(NHK札幌放送局)
滑川 和男アナウンサー(NHK函館放送局)
福井 慎二アナウンサー(NHK札幌放送局)
古谷 敏郎アナウンサー(NHK札幌放送局)

◆音楽ゲスト
千葉 皓司(ピアノ)
中島 杏子(チェロ)
福井 遥香(クラリネット)

お申し込み締め切り 10/17
詳しくはこちら

◼︎2017 冬季アジア札幌大会開催100日前記念イベント

日時:2016.11.12(土 )  13:00~17:00
場所:札幌駅前通り地下歩行空間(チカホ)北3条交差点広場
※クァルテット・ポッポによるオープニングミニコンサート、雪ミクステージ、浅田舞さんトークショーなど。

詳しくはこちら

フリーのチェロ奏者を札幌で続けて思うこと

わたしはいま、結婚して小さい頃から慣れ親しんだ札幌のとある地域に住んでいます。

途中、東京やらドイツに生活していたことがありますが、やはり心はいつも札幌にあった気がします。

 

世界に羽ばたく仲間たちを見送りながらも、わたしはいつもこの土地でなにかをしようと努力してきました。
自信がなくてがむしゃらに頑張っていた時期もありますが、経験を経て、今はずっとずっと小さい頃から培ってきた音楽を武器に、志ある仲間と北海道で出会った人たちに『伝える』仕事をしています。

 

文化を「教養」ではなく、「たしなみ」として生活の一部に取り入れるという習慣はやはりまだ、北海道では一般的ではありません。
わたしが本当に伝えたいことを一般に理解してもらうことはまだまだ先のことです。だけど、諦めてはいません。
音楽の本質は、「愉しみ」だと思っています。

教養でもなければ、評価したりされたりするものでもないし、ただの好き嫌いの世界だと思っています。

 

そんな音楽を奏でる側のわたしたちは、縁あっていまも楽器を持って各地を飛び回っているわけですが、ここに来るまでにとても長い間努力してきました。寝ても覚めても楽器の練習をしていた時期もあるし、そんな努力が報われず悔しい思いや屈辱を味わうことも少なくはありませんでした。が、たまに、ほんとうにごく稀に、ものすごい達成感を味わうこともあります。

そうやって、長い間かけて磨いてきた『芸』の価値は、やっぱりまだ、一般には理解されていないような気がしてなりません。

 

だけど幸運なことに、お客様や仕事先でお世話になった方の中にはそのことに気づいて熱心に応援してくださる方も少なからずいらっしゃいます。
そういう方がいるから、札幌でも音楽を続けてこられました。むしろ、いなかったら続けられませんでした。

これからどうなるかはわかりません。だけど、出会いたいと思う人や仲間には必ず出会ってきた人生。希望は捨てていません。

 

わたしがお客様に求めることは、「純粋に音楽を楽しんでくれること」仕事の依頼主さまに求めることは、「音楽を愛して、プロの仕事を理解していること」共演者に求めることは、「生きた音楽を追求できる仲間であること」

そして、自分に求めることは「どんな逆境にあっても諦めずに、志を曲げないこと。感謝を忘れないこと。」

 

こんなに単純なことしか求めていないのに、こんなに難しい。

それが、札幌でフリーのチェロ奏者を続けて実感していることです。

 

最近、いつも心にとどめている言葉があります。

ビートたけしさんの言葉。

 

 

不思議なもので、いつまでも若手じゃない

ファンもずっとファンでいてくれるわけじゃない

いつの日か、テレビのお荷物になる日が絶対にくる

それを心に留めておかなくてはならない

けれど、だからといって芸事の勉強をやめてはいけない

一生懸命やっても芸人としての寿命をほんの少し延ばすことにしかならないけれど、それをやめてはいけない

それが芸人というもの

 

夏のおもひで

こんにちは。

ギリギリ前回の更新から1ヶ月経たずの更新!!(無理がありますが)

さて、なんだか知らぬ間に秋風が吹いています。夏・・・どこへ行った、夏・・。残暑で我慢しようか。
一応浴衣でお出かけなんかもしてみましたが、どれだけ頑張ってもこの夏は3回しか着られなかったです。

浴衣会楽しかったな〜

kyokonakajimaさん(@kyoko_cello)が投稿した写真 –

わたしの中での毎年の夏の風物詩といえば、PMFとHBCジュニアオケのサマーコンサートということで、今年もお手伝いさせていただきました。
サマーコンサートでは小さい頃から一緒に頑張ってきて、いまは立派なチェリストに成長した読売交響楽団の高木慶太くんのドボコン(ドボルザークのチェロコンチェルト)を伴奏させていただき、その後は当時のメンバーで飲みに行き相変わらずあの時から変わらないみんなにほっとしたり。

PMFでは今年札幌各所でのイベントが多くて、色々な場所で演奏しました。
クァルテット・ポッポもこの夏頑張りました。秋も出演の機会がありそうですので、決まりましたらお知らせいたします。

 

ところで、なにげにクァルテット・ポッポのこの夏のハイライトはNHKの番組『うたこん』にてサラ・ブライトマンさんとの共演でした(笑)【2016.7.5 OA】

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ピアノのゆかちゃん撮影。クァルテット・ポッポ+ メンバー。
夏は懐かしい顔ぶれに再開したり、旅したり、イベントがあったり、仕事している間にも楽しいことがあるので嬉しい。

 

⬛︎ 9月の出演情報 ⬛︎

9/11(日)PMFもいわ山コンサート 詳細はこちら☞ ☆PMFもいわ山コンサートについて 

9/18(日)日本アレンスキー協会第12回例会 詳細はこちら☞ 日本アレンスキー協会

PMF2016豊平館コンサートvol.2

毎年夏に札幌で開催される国際教育音楽祭PMF(パシフィックミュージックフェスティバル)がオリンピックに向けて、過去にオリンピックが開催された3都市をつないでコンサートを行います。

 

「パシフィック」という言葉に平和の理念を込めたPMFが、歴史的建造物「豊平館」で音楽とスポーツをつなぐコンサートを開催します。音楽と映像により、輝かしいスポーツの記録と記憶をふりかえるとともに、平和の象徴である国際的なスポーツイベントにエールを送ります。

 

出演:

クァルテット・ポッポ
能登谷安紀子(ヴァイオリン:PMF修了生)
小林佳奈(ヴァイオリン:PMF修了生)
立木一真(ヴィオラ)
中島杏子(チェロ:PMF修了生)

一鐵久美子(ソプラノ)
小杉恵(ピアノ)

 

第1部 『PMFステージ』

PMF修了生等によるクラシック音楽をお届けします。

 

第2部 『音楽とスポーツ』 <2017冬期アジア札幌大会200日前記念>

2017冬期アジア札幌大会を音楽で紹介するとともに、「虹と雪のバラード」によりあのときの感動をふりかえります。

 

第3部 東京・長野・札幌「三都市連携コンサート」

インターネットで三都市をつなぎ、オリンピック賛歌を演奏します。
≪演奏時間:休憩含み約90分≫

 

入場料

無料(入場定員70名)

※定員になり次第入場を締め切ります。
※ご本人以外のお席はお取り置きできませんので、ご了承ください。

備考

主催:札幌市/PMF組織委員会

≪公演に関するお問い合わせ≫
PMF組織委員会 TEL. 011-242-2211

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VirtuRose サロンコンサートvol.2

この夏は、ヴァイオリンとチェロのデュオユニット VirtuRose《ヴィルトゥローズ》(← 覚えづらくてすみません。なかなか正しく覚えてもらえない。それにくらべて「ぽっぽ」の一度で覚えてもらえる確率はほぼ100パーセント 笑) での演奏が続いております。

先日STVの5分間番組で、PMFキックオフコンサートの模様が放送されました。小学生の生徒ちゃんから「先生このまえテレビでてた!」と発見してもらいました。このサイトでいずれ見られるようになるはずです。→ http://www.city.sapporo.jp/somu/tvradio/stv.html

さて、今月の終わりにはヴィルトゥローズのサロンコンサート第2回目を開催いたします。

いつもの本番ではオリジナル曲とか小品がメインですけれども、しっかりとひとつの作品を聴いていただけるようなプログラムになっています。
前回はモーツァルトのデュオ第1番とラヴェルのデュオでもう本当に血眼になりながら練習しましたが、この2年ほどでデュオの精度も上がってきてアンサンブルとしてもやりやすくなってきています。

今回挑戦するモーツァルトのデュオ第2番はとても難しい曲です。もとはヴァイオリンとヴィオラのために書かれた曲なのでチェロにとってはなおさらです。カルテットをするようになって、全体のハーモニーを聴く感覚が研ぎ澄まされてきて、さらにどのように響きを揃えるか(音程が重要な鍵)にはとても神経を使うようになりました。どれだけやっても終わりがないし、素晴らしい作品をまえに「これで満足」と思えないところが、わたしがクラシック音楽にずっと関わり続けている理由です。

前回のサロンコンサートに来てくださった方には、2年間ふたりで築いてきたアンサンブルとお互いの音楽への信頼を。今回初めてお聴きになる方には、ヴァイオリンとチェロだけで表現する世界観の繊細さや壮大さを。感じていただくことができればと思っております。

ぜひ、いらしてください。

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『VirtuRose サロンコンサート vol.2 ~華麗なるヴァイオリンとチェロの世界〜』
2016年7月30日(土)
13:00開場 13:30開演

ル・ケレス南円山ミュージアムホール

入場料 ¥ 3000
チケット取り扱い シャコンヌ札幌店 011-221-2561 または 
✉︎info@nakajimakyoko.com

クァルテット・ポッポ 

こんにちは。

6月はあっという間に過ぎ去り。7月の手帳は本番だらけです。

 

さて、先月カフェデビューいたしました我がカルテットですが、この度紙面デビューいたしました。

正式にカルテット名が決定したのですが、その名も『クァルテット・ポッポ』

鉄道オタクだったドヴォルザークの作曲した弦楽四重奏曲『アメリカ』の第4楽章の練習中にこの名前がつきました。

 

 

機関車が走る音を表現している曲なのだと聞いたら、もうこの曲が「しゅっぽっぽ」にしか聞こえない。。
はじめはニックネームみたいな感じに思っていたのですが、いつしかこの「クァルテット・ポッポ」に愛着が湧いてしまいまして。

北海道のみなさまに広くながく愛されるといいなぁという思いをこめました。

 

7月には赤レンガテラス4Fの「イル・チェントロ ひらまつ」にてディナーとカルテットの演奏を楽しんでいただける素敵なイベントがあります。

 

PMF×イル・チェントロひらまつ

⬛︎ 7月10日(日) クラシック音楽とイタリア料理のハーモニー
イルチェントロひらまつ×PMF

17:30受付 18:00開宴

お一人様 12,000円(サービス料込み・税別)
前菜・パスタ・お魚料理・お肉料理・デザート・小菓子・コーヒー
ひらまつ蔵出しワインもご一緒にご用意しております

そしてもうひとつ、PMFの街かどライブの一環として札幌駅地下歩行空間の北3条広場にて演奏します。
ほかにも、フルート・レボリューションさんもご出演。楽しいイベントになるのではないかと思います。
⬛︎ 7月20日(水)
PMF街かどライブ 18:00~

ぜひ、おでかけください。

メイク・ア・ウィッシュ チャリティ

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小さい頃に、お姫様になりたいとか、ケーキ屋さんになりたいとか、野球選手になりたいとか、パイロットになりたいとか、色々と夢があったと思います。健康な子供たちは、それを実現できる『夢』として叶えるために行動したかもしれないし、そんな小さな頃の夢はいつの間にか忘れてしまったかもしれません。

「そとであそぶこと」とか「給食を食べに学校に行くこと」とか、そんな当たり前に思っていたことが叶えたい「夢」である子供たちがいるんだということを忘れたくありません。

「難病と闘う3歳から18歳の子供たちの夢を叶えて、生きるちからや病気と闘う勇気を持ってほしい」と願って1980年にアメリカで設立されたボランティア団体『メイク・ア・ウィッシュ』のチャリティイベントが札幌で開催されます。

ひらまつのお食事とカナダワインと一緒に、音楽と映像を愉しんでいただけます。
利益はすべて子供たちの夢を叶えるための寄付に使われます。

どうぞ、ご参加ください。

日時:6月25日(土) 19:30開演(19:00開場)

場所:イル チェントロ ひらまつ(赤レンガテラス4F)

出演:五十嵐いおり(司会・朗読) 福崎芳枝(歌)中島杏子(チェロ)石黒由佳(ピアノ)馬場ふさこ(映像)

会費:10,000円(事前申し込み)

お問い合わせ・お申し込み:TEL/FAX 011-219-7111 / 080-5181-1111   Email  sapporo@mawj.org  (メイクアウィッシュオブジャパン札幌支部)

協力:カナダ政府札幌通商事務所 (株)イレブンインターナショナル 河合楽器製作所

「だれも聴いていなくてかわいそう」とメールをいただいた件について

先日、あるレストランでクラシック奏者が演奏しているのを見てメールしてくださった方がいました。正確には「お客さんの笑い声にかき消されて何も聴こえなくて見ててかわいそうだった」という内容でした。

演奏の仕事をしているとやはり理想の環境で演奏できることばかりではなく、普通にありえることだったので「それもお仕事のうちなので、大丈夫です」とお返事しました。

音楽を愛している者として、音楽家として、だけどそれはとても辛いことです。
「自分の演奏を聴いてもらえない」ということよりも、音楽がそこらへんのゴミのように扱われているような気持ちになってしまうからです。

 

今年の2月のあたまに、ホテルのレセプションで演奏するお仕事がありました。
先日開催した椿サロンのカルテットライブのメンバーで、「カルテット続けようかな」と思うきっかけになった仕事でした。

モーツァルトとハイドンの弦楽四重奏曲を演奏しましたが、それこそ雑踏の中での演奏。お互いの音もよく聞こえなかったです。そのような環境で演奏することはわかっていましたが、私たちは一応それなりにリハーサルをして納得してから舞台にあがりました。

演奏した後にわたしがツイートした文章がこちらです。

 

なぜ、だれも聴いていない中で演奏するにもモーツァルトとハイドンをリハーサルして臨んだのか。

時代が生んだ天才たちの作品が、長い長い時間多くの人に愛されて今の時代に残っていること。その多くの作品が人間味を持っていること。そして時に「神にしか作ることが出来ないのではないか」と思うような美しさや繊細さに出会う時、畏敬の念を抱くからです。

そんな作品たちが、喧騒にかき消されて行く時の気持ちはもうあまり感じなくなってきました。作品が美しいと思うから、それが届く人たちに、この美しさを伝えたいと思っています。

上のTwitterのつぶやきを見た方から、「自分自身が自分をきちんと評価できる演奏を続けてほしいです。チェロ奏者は数知れず、でも中島杏子は一人だけ」とメッセージをいただきました。

上手に弾きたい、もっと活躍したい、と思うことはもちろんありますが、それよりも一人一人のこころに届く演奏をわたしはめざしています。

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