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楽しむためには基礎が大事、という話

2016.04.07

ご無沙汰しています。

前回の更新では「久しぶりに、前回のブログから2週間空けずの更新!!」とか威張ってましたけど、この有様です・・。

札幌もようやく日差しが(気温はまだ低いけど)暖かく春らしくなってきました。年明けからまあまあ忙しくはしていたのですが、いまは少し落ち着いています。

 

さて、この春は教室に何人か新しい生徒さんが入りました。
いまプライベートも含め、大人の生徒さんは10名ほど。小学生がひとり、中学生がふたりといったところです。

5年間入れ替わる生徒たちを教えていま確信していることなんですが、「なによりも基礎が大事」ということです。

 

「楽しみながら続けたい」とおっしゃる方に、これまで私なりに工夫をして教えてきましたが、結局のところ初心者の頃に基礎固めをしっかりとしなくては曲を弾こうにもその先に進めないんですね。『基礎』とは、「楽器の扱い方」のことです。

弦楽器は奏法が特殊なので、独学で学ぶのはかなり困難です。「チェロを弾けるようになりたい、チェロを習ってみようかな」という方は、まず最初に半年間だけでもちゃんと教室に通って楽器の扱い方を習いましょう。

 

楽器の構え方、弓の持ち方、音の出し方は楽器を弾く上での土台となります。土台がしっかりとあれば高いビルが建つように、基礎をしっかり身につけていればある程度の曲は弾けるようになるはずです。「楽しむ」ための最低条件はまず『基礎力』、と銘じて生徒と向き合っています。

 

私は20年以上チェロを弾いていますが、難しい曲に取り組むほどに基礎力の大切さを身に沁みるようになりました。
活動を始めるとおろそかになりがちな基礎練習。ロングトーン(開放弦をひたすら鳴らす練習)、音階練習、バッハの無伴奏チェロ組曲。

じぶんの欲求のすべてをそぎ落として、基礎に取り組むとき、ニュートラルな状態になります。
これが気持ち良い。

 

チェロ、はじめてみませんか?

 

 

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