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【blog】大きなお家に一人の生活

2017.05.07

わたしの新しい生活が、また始まりました。

4月。年度はじめ。

夫の転勤が決まったのが2月の中頃。ふたりで新生活を始めて9ヶ月しか経っていませんでした。住居の契約のこと、夫の新しい勤務地・釧路への引っ越しのこと、荷造り、自分の札幌で住む場所のこと、こんなことになるとも思わず予定していた結婚式のこと(4月9日に行いました。このことについては、後日!)、家計のこと、など考えてこなして行くことが沢山ありました。

いろいろなことが決まらずやきもきして、夫はいつ私が緑色の紙(=○○届)を持ち出してくるかヒヤヒヤしていたそうですが、無事新生活を迎え、ようやくブログを書くくらいの元気が出てきました。

 

釧路には住まないの?ときかれることがありますが、私は6年間札幌で音楽活動を続けていますし長年通ってくださっている生徒さんもいます。一応それなりに、わたしの仕事のスタイルを理解してくださる方も増えてきた。ここまでの基盤を作るのに、6年は必要だったし信頼を得るのにかかる時間というのは、やっぱりあるのです。

わたしは冒険型というよりは、定住型です。

でも定住するには色々な経験が必要だったために、2回住む場所を変えました。

 

きっと、釧路にもそういう方々はいらっしゃるでしょう。

夫もそのあたりはよく理解していて、私の札幌での生活を応援してくれています。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、前置きが長くなりましたが、私はいま一軒家にひとりで住んでいます。

と書くとなんかアレですが、実際は祖母が以前住んでいたお家に住んでいます。
祖母は高齢で一軒家の生活を維持することが出来なくなってきて、いまは施設に住んでいます。

私は小さいころ、この家に来てご飯食べるのがすごく好きだった。
近所なのに、わざわざお泊まりに来たりとかしていて。

 

そんな懐かしい家ですが、自分が住むとなるとそれなりに自分の生活に合わせて整える必要もあり。でも、おばあちゃんはちゃんと今生きているので、お部屋はそのままにしています。

最近流行りの古民家を改装して住む。。っていうのにちょっと憧れてはいますが、
この家は趣のある古民家というよりは大正ロマン(昭和だけど)風なお家です。

おばあちゃんがどんな暮らしをしたかったのか、色々伝わってきました。

戦前戦後の話はあまりしなかったけど、聞けば答えてはくれていました。
子供の教育のために札幌に出てきて。
生活の基盤をつくって。

立派な一軒家を建てて。
家具は高級なものばかり。

今流行りの「必要なものだけで豊かに暮らす」

というのとはまた違います。

 

高価そうだけど統一感のない絵画が壁にかけられていたり、壺がたくさん置いてあったり。うん、なるほど。

これらのものを、「おばあちゃんが生活していた頃」を壊さずに、整理する。

ということに、この2ヶ月ほど時間をかけていました。

5月からはちゃんとチェリストに戻ります。
良い仕事は、良い生活の上に成り立つもの。

 

 

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