2月にエルムホールでヴィオラ・ダ・ガンバソナタを演奏します。
札幌出身、ドイツのトロッシンゲン音楽大学大学院で学び、現在オーストリアでご活躍のチェンバロ奏者山崎友紀恵さんのリサイタルにてご一緒させていただきます。
今回はフランス式2段チェンバロ フォン・ナーゲルを
使用されるということです。
※世界的なチェンバロ奏者の楽器を手掛けた製作者
「ウィリアム・ダウト」1978年制作による華麗なる逸品(エルム楽器facebookより)
私は後半にガンバソナタを1曲演奏するのですが、実は初めてです。
バッハのチェロ曲といえば、無伴奏チェロ組曲が有名です。第1番〜6番までありますが、一番最後の第6番は4弦のチェロではなく、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという5弦でヴァイオリンのように肩にかけて演奏する楽器のためにバッハは作曲しました。
なので、現代の楽器で第6番を演奏するのは高いポジションを扱うことになり、チェロで弾くのがとても難しいです。
さて、バッハはヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタも作曲しました。この曲がチェロで演奏されるようになったのはいつ頃からなのかわかりませんが、無伴奏組曲第6番と同様、チェロより幾分高音域で作曲されたので、やっぱり難しいです。
以前、ガンバ奏者の方に楽器を触らせていただいたことがありますが、チェロより演奏が簡単というわけでもなく、ガンバでガンバソナタを演奏するのもそれなりに高度な技術が必要だと思います。
改めて、ヴィオラ・ダ・ガンバについて調べてみました。
・音域は大体チェロと同じ
・楽器は立てて足にはさんで演奏する(エンドピンは無い)
・フレッドがある
・指板(指で押さえる板部分)がヴァイオリンやチェロに比べて平らに近い
・弦は6本
チェロでガンバソナタを演奏する場合、バロック時代の協奏曲とまあまあ同じくらいの難易度ではあるのですが、不自由を感じる部分というのはチェロにとっての高音域で早いパッセージを弾き続ける(最終楽章の終わりのあたり)ことくらいかな、と思います。
久しぶりに高い壁をよじ登っているような感覚で練習をしています。
しかし、バッハの音楽を演奏しているとなぜだか身が引き締まります。練習不足だったり、本番が続いた週の翌週はゆっくり時間をとってバッハを練習するのが私のリハビリ法だったりします。
ちなみに、ヴィオラ・ダ・ガンバがルーツとなる楽器はヴィオール属に分類されています。現在は、そのルーツを引き継ぐ楽器はコントラバスです。
チェロはもう少し後の時代になってから完成したヴァイオリン属に分類されるようです。
山崎友紀恵 チェンバロリサイタル
~3人のバッハ・ファミリー~
札幌市新川の演奏家、山崎友紀恵による国内初公演
2月17日(土)Open:15:30 Start:16:00
エルム楽器内エルムホール
シングル2,500円(当日3,000円)/ペア4,000円(当日5,000円)
※エルム会員シングル1,500円(前売りのみ)
演奏
チェンバロ 山崎友紀恵
ヴァイオリン 多賀 白
チェロ 中島 杏子
開催場所 | エルム楽器本店内エルムホール(手稲区西宮の沢3-2-1-8) |
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開催日時 | 2018年2月17日(土)16:00 (15:30開場) |
料金 | シングル¥2,500 ペア¥4,000 |
ウェブサイト | http://www.elm-t.co.jp/locations/sapporo/ |
お問い合わせ | TEL 011-350-1111 (エルム楽器) |