私はピアソラとショスタコーヴィチの崇拝者なのですが(ちょっと言い過ぎだけど)、もうこれは本能的なものです。何年か前に、この二人の作曲家に共通する部分に焦点をあてた演奏会を企画しました。歴史的背景とか作曲家たちが辿った人生など色々と興味深いことが沢山あったけれども、それよりもその作曲家の音楽を聴くだけで血が騒ぐという経験が私の中でのモチベーションとなっていました。リズムが本能を掻き立てる。そして挑発的である。色々な音楽があるけれども、本能で感じられるのはメロディーや和声を差し置いてリズムが一番だと思う。最近、フランチェスコ・ロージ監督の『カルメン』のDVDを買って改めて観る機会がありました。もう、このDVD永久保存版です。単なる色女とその女にまんまとひっかかるバカ男の話だと思ってたけど、全然ちがった!すごいかっこいいカルメン。ビゼーの音楽も、本能を刺激します。
その歌劇『カルメン』の中で歌われる有名な「ハバネラ」という曲はもう既に私の中ではヴァイオリンでメロディーが歌われています。なぜなら、小さい頃にオペラ『カルメン』より先にサラサーテ作曲のカルメン幻想曲を聴いていたからです・・。メロディーは知っていたけど歌詞はあまり知らなかった内容はといえば、カルメンはスペインのたばこ工場で働くジプシーの女で、村の男たちは次々とカルメンに言い寄るのにひとりカルメンを相手にしない男兵士のドン・ホセを誘惑する場面で歌われます。「恋は言うことを聞かない小鳥。好いてくれないんだったら私から好きになってやる。あたしに好かれたら気をつけな」と村人たちの前でホセに歌うのです。
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村人たちが一斉に「信じるな!!」と叫ぶモチーフは実は、ショスタコーヴィチの交響曲第5番の4楽章に皮肉で使われているらしいです。嘘かホントかわかりません。スターリンの体制下にあった当時のソビエトで作曲活動をするにはスターリンの許可なく作品を発表できなかったので、ショスタコーヴィチは前衛的な作品を作ることが許されない中、交響曲第5番を発表しました。ショスタコーヴィチのそれまでの作風から見れば保守的な作品なのですが、第5番の4楽章の終結部でとにかく『ラ』が連続で演奏される上にかぶせて「信じるな!」のモチーフが金管楽器で高らかに歌い上げられます(下の動画では9:27くらい)。ちなみに、スターリン体制下のソビエトでこの曲は「ブラボーーー!!」だったそうです。
まだまだ掘り起こせば色々と皮肉が隠されている曲らしいのですが全部聞いてると何だか頭が痛くなってしまう感じです。どんだけ我が強かったんだと思うけど、この曲げない意思がすごい説得力で迫ってくるのでとにかく士気をあげるにはもってこいの作曲家です。
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2016.03.19 – 11:00
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今日もまた、夜更かしをしてしまってます。まあでも、大好きなワインと一緒なので、幸せです。
さて、日付の上では昨日、2/14コーチャンフォーの初合わせでした。私以外のメンバーは今日・明日の札響定期で、弾き始めたら1時間以上弾き続けるという大曲、メシアンのトゥーランガリラ交響曲のリハーサル後だったので、大変そうでした。。つい1週間前くらいまで私は2/14のためにライブラリアンのような仕事をしておりまして、要するにせっせと楽譜を刷ったり製本したりしていたのですが、カルテット+コントラバスという編成が特殊なためにいくつかの曲をアレンジして芸大時代の作曲の友人に添削してもらったりちゃんと曲として成り立っているのかドキドキして臨んだ昨日の合わせでした。たぶん、大丈夫だと思います・・。メンバーの皆様はお疲れにも関わらず、私の拙いアレンジにこうしたらどうか・・とアドバイスを下さり一生懸命取り組んでくださって有難かったです。一通り楽譜の直しをして、いま深夜3時です。
今日は11:30と12:30からオーロラタウンでPMF修了生のミニコンサートです。フルートカルテットでおなじみの曲を演奏します。が・・実はPAがつかず、雑踏に弱い弦楽器には少し過酷な環境です。でも、先日のように多くのお客様に聴いていただけると嬉しいです。
先日の様子はこちら で。
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2016.03.19 – 11:00
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最近、普段使わない頭を使うことが多くて夜は脳が睡眠を求める感じでぐっすり眠っています。音楽をやっている方であればよくお分かりだと思いますが、本番が近付いてくるとそこで弾く曲のことで頭がいっぱいになったりその曲について深く考えたりすることが多くなります。今度ボロディンの弦楽四重奏曲第2番の第3楽章『夜想曲』を演奏する予定でいるのですが、メロディーがメランコリックで日本ではとても人気のある曲です。私も大好きで演奏することにしたのですが、何だかよくわからんのです。というのも、旋律を担当する楽器以外の伴奏に必然性がないように感じてしまうからです・・。
ボロディンは自分で「私は日曜作曲家です」と言っていたように本業は医師で、好きな音楽を趣味にしていたらしく、専門的な教育は受けていないようです。モーツァルトやベートーベンの作品にはいつも発見と驚きがあって内容の充実度が全く違うのですが、ボロディンのあの哀愁そそるメロディーの心地よさは説明できません。色々な弦楽四重奏団の演奏を聴いてみて、民謡的心地よさが出るように弾けばいいのかな・・と思えてきました。聴くのと演奏するのとでは全く違いますね。
そういえば昨日、「杏子ちゃんは意味のないことはやりたくない人でしょう」と言われて、あ、そんな風に見えるんだ・・と思いました。確かに自分が当事者である場合、それをする意味がなければ先に進めないことが多いです。何にでも理屈っぽく意味を求めてしまいます。だから、上手くいかないこともあります。音楽にも必然性を求めてしまいます。そんなことはたぶん、どうでもいいことなんですけどね。
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ちなみに、この楽章の終わり方がとても好きです。
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2016.03.19 – 11:00
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日時:3月18日(日)
開場 14:30 開演 15:00
場所:札幌コンサートホール Kitara 大ホール
曲目:
オープニング 田中 賢 VIVA!MUSICA!!!
第1部 アンサンブルの響き
R.シュトラウス 13管楽器のためのセレナーデ 変ホ長調op.7
他
第2部 ピアノの調べ
ショパン ノクターン op.9-1
ブラームス ハンガリー舞曲集より 第6番
他
第3部 オペラ・ハイライト
ヴォルフ=フェラーリ 歌劇『マドンナの宝石』から間奏曲
ビゼー 『カルメン』からハバネラ・闘牛士の歌
他
出演:札幌音楽家協議会会員
料金:¥2000
ご予約・お問い合わせ:ミュージック・ギャラリー 011-726-9360
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2016.03.19 – 11:00
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みなさま、連休をいかがお過ごしですか?ここ最近、日本列島は春を通り越して突然夏になってしまったかのよう。札幌は昨日まで気温が高かった上に晴天で本当に気持ち良かったです。一足早く、日が暮れかかったベランダで腰に手をあててビールをぐいっといっちゃいました。
この連休はよく人に会っています。昔一緒に頑張っていた仲間もそれぞれの環境でさらに経験を積み、また一緒に集まって今こんなことやってるとか何に興味があるとか、一緒に何かする計画を立てたりするのはとても楽しいことです。いつでも2年後にどんな自分でいたいかを考えながら今行動を起こすということをしてきた自分に対するご褒美のよう。今自分が一生懸命がんばっていることも、2年後に実を結ぶことを考えています。
どんな時でも必要な環境と人を求めて、幸運にも求めれば出会うことができて、今になってやっと自分のしてきた事を大事に思えています。
6月は突然の本番ラッシュが控えていてそのための準備や、もう既に秋のための企画の話があがっていたりと、時間がある割りには考えなくて はいけない事が多くてアナウンスが遅れています。メールマガジンの方では頻繁にお知らせしていますのでもしご希望の方いらっしゃいましたら info@nakajimakyoko.com までメールいただけましたら次回からお知らせメールお送りいたします。
では、良い連休を!!
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2016.03.19 – 11:00
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音楽を仕事としていれば当たり前のことなんですが、札幌に住み始めてから多くの個性的で魅力のある音楽家と出会いその音楽と人柄に触れる機会が増えました。本当に人それぞれ。その方々の素敵だなと思うところをフォーカスすると必ず最後は一人の人間の人間的な部分である『核』にたどりつきます。核がブレない人は魅力があります。それは明らかに後天的なものだと思っています。
先日、大切な妹分の留学が決まり壮行会をふたりでしました。大人っぽくて雰囲気があるけれど未熟な部分が見え隠れする何とも不思議なオーラを纏った魅力的な女の子。彼女とお話をしていると私の「理想と現実の狭間でもがいていた」頃の自分を思い出します。ひとつの事を極めようとすれば必ずぶち当たる最初の壁。それは自分ひとりで越えなければならない壁です。「自分には明確な理想があるけれど明らかに周りと違うことを追いかけようとする時に周りとの違いをひしひしと感じる」というようなことを彼女は言っていました。人との違いをうまく受け入れられない時や、自分ひとりで越えなければならない壁が目の前に立ちはだかっている時に感じる孤独はそれはもうブラックホールのようなものです。どうやってあそこを抜け出したのだろう、と振り返ってみても、とにかく目の前のことを必死にやってきたという、それだけなのです。とても時間がかかるし、その間人に理解されず苦しむこともあれば、人を傷つけてしまうこともあるのですが、私の場合は先が見えなくても常に自分の核だけをみつめて前に進んできた結果が今なのだと納得しています。
今はまた、新しいブラックホールが少し先に見えている・・・ような・・・??
人生の先輩たちを頼りに、自分の足元を少しずつ固めていっては自分がしてもらったことを下の世代に還元する。それは、人の恩恵を受けてきた人であれば必ず願うことなのではないかと思います。いつでも力になりたいと思っている。私もそうしてもらってきたので。孤独は抜け出た後の爽快感を思えば怖くない。 苦しいけれど。
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2016.03.19 – 11:00
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こんにちは。札幌は暖かくなったり寒くなったり雪が降ったり風が吹いたりとお天気がめまぐるしく変わって季節についていけていません・・。ドイツから帰国後、いくつか本番をしました。そのうちのひとつは先日4月4日にkitaraで行われたMAYUMIコンサートシリーズに仙台フィルの皆様を招いてのコンサートでした。思えば、昨年の震災が起こって以来義援金を被災地に送ったりチャリティーコンサートに出演したりとそれらしいことはしていましたが、被災された方の生の声を聞いたのは初めてのことでした。東北地方出身の親戚や友人もいませんので現場も実際には見ていません。行った人たちはみんなその現状にショックを受けて帰ってくると聞いていました。でも、私は見ていない。テレビで、津波に流される町を見た時の衝撃も既に忘れかけていますが、東北地方に住み身近にまだ立て直していない壊れた町がある方たちにとっては常に『復興』という課題が現実的にあるのですね。チェロ奏者の山本さんは、「音楽でお腹をいっぱいにすることは出来ないけれども、音楽は復興に携わる人たちの心を強くする。みなさん、ぜひ音楽会に足を運んでください」とおっしゃっていました。
そういえば、昨年は震災の一週間後がちょうどライブコンサートでした。まだ皆地震や津波のことで気持ちが沈んでいたり自粛と言っては仕事がキャンセルになったりという時期でしたがお客さんは気分転換にと足を運んでくださり、笑顔を見せてくださりました。それだけで、少しほっとしました。先日、笑うことってどんなに悲しいことがあってもできるもんなんだよね、という話をみんなでしました。例えば、大学に落ちたその日にお笑い見て笑えていた、とか、大好きだった親戚が亡くなっても次の日には何かで笑うことができた、とか。人間て結構強いんだと思います。しぶとく生きていれば何とかなるのかも。私も結構しぶとく音楽続けています。
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2016.03.19 – 11:00
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ご無沙汰しています。この2週間ほどは少しあわただしくしていました。3月11日は、昨年起こった悪夢から1年でした。日本人ならば誰もが様々な思いを巡らせたことと思います。生きて、ご飯を食べられて、生活ができて、音楽まで出来ているその事実には感謝することしかできません。日本人の強みと弱みを知ったこの1年はきっと未来につながっていくことと信じています。
いつも変わらずその素晴らしさを持ってそこに存在している、今では私の癒しであり生きがいである音楽と、いつも傍で私を生かしてくれている大切な人たちに感謝しています。ありがとう。
明日から1週間ほどドイツに行ってきます。年に1度のブラッシュアップ。ただ、感動するために音楽を続けています。
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2016.03.19 – 11:00
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やっと時間が出来たと思えば、大量の楽譜が目の前にあります。秋に向けてかなり密度の濃い譜読みをする必要があります。暇な時は本当に暇なのに、おかしいですね。今の私に決定的にたりない要素は勤勉さだな・・。そろそろ、いくつかの大きな曲の譜読みを始めようと思います。
オネゲル『ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ』、チャイコフスキー『偉大な芸術家の思い出に』、ラベル『ピアノ三重奏曲』が目下の課題になります。
この曲たちはずっと憧れてきた曲なので気合い入れて(というか気合い入れないと弾けない)譜読みします。
ところで、 いつもコンサートの出演情報はHPの方にupしていましたがFlashを仕様しているため一部の端末では閲覧できないという話をききましたので今後はブログの方にもちょこちょこ載せていきたいと思います。
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2016.03.19 – 11:00
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日時:6月30日(土) 13:30開場 14:00開演
場所:札幌白石区民センター
曲目:ジュ・トゥ・ヴ(サティー)
三重奏曲(ウェーバー)
フルートソナタ(バッハ)他
出演:八じょう美奈子(フルート)
池田小夜(ピアノ)
中島杏子(チェロ)
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2016.03.19 – 11:00
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