年に一度のお金のはなし。

もう2月も終わる頃なのに、先日雪が降ってさらさらの雪がこんもりと積もりました。北海道では雪が降った次の日はみんな、雪かきで一日を始めます。でもきっと、この時期に降った雪はすぐ溶けるでしょう。。札幌は今年あまり雪が多くないみたいですが、近くの岩見沢や夕張はかなりの豪雪でとても大変そうです。まだ寒くとも日が長くなり、日差しが春めいてくるのを日々感じております。

そんな春への期待をよそに、昨日税務署へ行ってきました。初めての確定申告です。右も左もわからず、とりあえず車を走らせて税務署へ行くと職員さんが親切に教えてくださりました。1年に一度、お金と向き合う時期です。。普段はあまり考えたくないがために家計簿は書いたらすぐに閉じてさっさと楽しいことを考えるのですが、この時期くらいはしっかりと考えねば。。と、どんなに考えても収入が増えるわけではないので、とにかくひとつひとつの仕事をしっかりこなすことしか術はないのです。

今日、『バベットの晩餐会』という映画を観ました。19世紀のユトランド地方(デンマーク)に住む質素な生活を送るプロテスタント信者の姉妹のもとに、フランス革命で追われて逃げ込んできたカトリックの国のバベットがやって来たところから物語が始まります。姉妹と共に質素な生活を送っていたバベットがある日宝くじで大金を手にするのですが、姉妹の父親の生誕100周年の晩餐会にぜひ、自分の故郷の料理をふるまわせて欲しいと頼みます。それまで、贅沢を悪として禁欲的な生活をしていた村人は戸惑いますが、バベットが故郷で仕入れてきた材料で手をかけて作った料理とワインに村人たちの頬は赤く染まり、話ははずみ、幸せなひとときを満喫します。素晴らしく美味しい贅沢な晩餐会を堪能した姉妹は、バベットが宝くじであてた大金をすべてその晩餐会に充てたと聞き驚きます。「あなたはまた、貧しくなってしまうのね」という姉妹にバベットは「貧しい芸術家はいません」と答えます。バベットは故郷フランスのパリで有名なレストランの女性シェフだったのです。「そのレストランでの12人分のお食事は宝くじで当てた1万フランするものだけれど、自分が持てるすべてを出し切ってお客様を幸せにしてきました。私はまた、もとの一文無しです。」

なんて豊かなんだろう、と思いました。芸術家は貧しいものとされていますが、人の幸せを担う役割を与えられてその能力を持った時点で限りなく豊かなことだと思うのです。そして、芸術家とはそういう性なのです。汗水垂らして稼いだお金を、また楽譜を買ったり、勉強しに海外に行ったりするために使ってしまったりするものなんです。常に自転車操業。でも、音楽を続けていられるということはきっと、とても豊かなことです。

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