アマチュアチェロ奏者がよりよくチェロを弾くために【1】

札幌でチェロを教え始めてかれこれ3年は経つのですが、初めの頃は生徒さんの出たり入ったりが激しかったものの、現在はわりと定着してきています。私のもとでは、チェロをイチから始める生徒さん6割、元々弾けるけれど上達を目指したいという生徒さん4割、という感じです。小学生、中学生に教えるとなると、それはもうチェロを弾くことを教えるというよりは感性、心がけなども含む「学び」の場としています。が、現在私のところに通う生徒さんは、趣味でチェロを始める(または続けたい)大人の方が多数です。ある程度楽譜が読めて弾ける大人のアマチュアチェリストさんたちがよくおっしゃることは、「見よう見まねで今までやってきたので、基礎的なことをやったことがない」ということ。なんでもそうですが、皆さんご存知の通り『基礎』は大切な土台です。土台がしっかりしていなければなかなかその先に進むのは難しいです。ということで、ある程度弾くことの出来る生徒さん方には割と口をすっぱくして基礎的なことを言います。多くの生徒さんが苦労されていることは、弦を押さえる方の左手に気をとられ、弓を持つ方の右手が疎かになってしまうことです。チェロを弾くうえで最も重要なことは、弓が弦に対して正しい角度で当たっていることです。そしてそれを保ったまま弓の元から先まで使いきるのが難しいのです。まずは弓を一定のスピードと圧力を保ったまま横に動かして音を出すロングトーンの練習をよくすることです。右肩・腕・肘・手首などの関節をしなやかに使うのにはそれなりの経験と技術が必要です。これ、プロになった今でも毎日欠かさずやっている練習です。曲が難しいほど、基礎力がものを言うのです。

そしてもう一つ、アマチュアチェリストさんの多くが苦労されているのは弦を押さえる左手の移動、「シフティング」です。結局のところ、楽器を上手く操るということは、無駄な動きをなるべくしないということに尽きます。私は今でも練習の半分を効率的な身体の使い方を研究することに時間を費やしています・・。恐らく、よっぽど天才で何でも弾けて困る人以外は地味にやっている作業だと思います。(天才になったことないからわからないけど)

そこでシフティングする時に「これ、やってますか?」と生徒さんに言うと「知りませんでした!」という方が多いことを写真付きで解説してみます。

まず、低いポジション(上)から高いポジション(下)への移動。1の指(人差し指)から4の指(小指)でシフティングする場合です。移動する直前の手の形、どうなっているでしょうか。なるべく移動距離が少ないように手を丸くして指同士を寄せます。

そして1の指をスライドしつつ、4の指を準備。

この時、なるべくすべての指先を揃えるようにすると無駄なく移動できます。そして、スライドの途中で4の指にすり替えて到着。

これが、コツをつかむまでは意外と難しいようです。

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